メッセージコーナー

特定非営利活動法人 日本クリニクラウン協会理事長 河 敬世(日本赤十字社近畿ブロック血液センター 所長)(大阪府立母子保健総合医療センター顧問<血液腫瘍科>

特定非営利活動法人 日本クリニクラウン協会理事長 河 敬世(日本赤十字社近畿ブロック血液センター 所長)(大阪府立母子保健総合医療センター顧問<血液腫瘍科>

近年の医学・医療の進歩で例えば不治の病とされてきた小児がんも7割は治せる時代になりました。しかしこのすばらしい成果を得るために大きな犠牲をご家族や患児に強いてきたことも事実であります。これからは、子どもたちの将来を見据えた、QOL重視のトータルケアの実現を、医師、看護師、教師、福祉行政、弁護士、患者家族、ボランテイアなど闘病中の子どもたちやご家族に関係するあらゆる職種の専門家が、「学んで遊んで治す」ための方策について議論を深める必要があります。

初めてオランダのクリニクラウンに出会ったのが2004年でした。2005年に、日本クリニクラウン協会が産声をあげて、今や医療の中に笑いやユーモアが取り入れられるのは先進諸国の医療実践ではごく当たり前の風景になっています。クリニクラウンは医療関係者でもなければ教育者でもありません。理屈抜きで子どもの友達、味方です。自由を奪われ、落ち込んでいる子どもたちから、子どもらしさや好奇心を引き出し、取り戻してくれる特効薬的存在です。

入院中にこどもたちのいっぱいの笑顔を見ることができれば、大きい笑い声を聞くことができれば、闘病生活でストレスのたまっているご家族や、まわりの医療スタッフも大いに癒されることでしょう。これからの小児病院(小児科)にはクリニクラウンが不可欠な存在として、立派に成長し日本の社会に定着することを願っています。皆様方のご支援をよろしくお願いします。

特定非営利活動法人 日本クリニクラウン協会 認定クリニクラウン 塚原成幸

特定非営利活動法人 日本クリニクラウン協会 認定クリニクラウン 塚原成幸

私たちが合言葉にしているメッセージに「すべてのこどもにこども時間を!」というものがあります。さらりと読むとこども時間とは一体何か?と思ってしまうかもしれませんが、こども時間とは誰もが一度は体感する少年時代に流れていたあのときめきに満ちた時間を指しています。何もかもが新鮮で、驚きにあふれ、見るもの触れるもの全てに感動できた経験こそが「こども時間」の本質です。最近の子どもは昔に比べて夢見る気持ちを持っていないとよく耳にすることがあります。でも、本当にそうなのでしょうか?少なくとも私たちが病院でかかわってきた子どもたちは、キラキラ輝く好奇心旺盛な瞳と夢見る気持ちを大切に携えています。

私たちは年間約300回、全国各地の医療施設を訪問し、心の通った対話や遊びを通して今を懸命に生きる子どもの本音と向き合ってきました。クリニクラウンが入院している子どもとかかわるとどんな効果があるのか、確かにそんな疑問も耳にします。効果の測定は物事を長く続け、より発展させていくためには欠かせないものかもしれません。しかし、人が人に会いたいと思う気持ちは何にも増して尊いことだと私たちは信じています。人が人を想う気持ちこそ、もっとも美しい芸術であり、未来に向って成長や発達を続ける子どもにこそ届けられるべき最良の贈り物だと思います。

「人はどんな困難な状況にあっても、笑うことや楽しむことや、人生を謳歌することをあきらめる必要は無い!」ということを私たちは闘病生活を送る多くの子どもから学びました。だからこそ、私たちはこれからも入院している子どもの健やかな成長と発達を支えるコミュニケーションの専門家として「すべてのこどもにこども時間を」保障するための努力を全力で続けていこうと思っています。

公益社団法人 日本フィランソロピー協会 理事長 高橋 陽子

公益社団法人 日本フィランソロピー協会 理事長 高橋 陽子

日本フィランソロピー協会は、企業の社会貢献のお手伝いをしたり、NPOや行政との橋渡しなど、コーディネーター的な役割を担っています。フィランソロピーとは、現在、社会貢献という意味で使われていますが、その語源はギリシャ語で「人間愛」という意味です。今こそ、大人も子どもも、愛を求めている時代かもしれません。

王子ネピアとお客様が力を合わせて、子どもたちへの愛を形にしたものが、このたびのプロジェクトです。子どもが生まれたら、心身ともに元気に育ってほしいと願うのが親心というものです。しかし、残念ながら、病気や怪我で、長期間、病院で過ごす幼い子どもたちがいます。NPO法人日本クリニクラウン協会は、そんな子どもたちの心を元気にし、親の安心を作り、病院関係者のより質の高い医療をサポートするために、病院訪問活動をしています。クリニクラウンと王子ネピアの共感からこのプロジェクトは生まれました。入院中の子どもたちや家族の方々を応援すると同時に、未来を創る子どもたちみんなの健やかな成長を祈って、このプロジェクトに参加しませんか?当協会は、そんな元気作りのための架け橋でありたいと思っています。